2021年4月糖尿病に対する認知度調査のためアンケートを実施いたしました。
本アンケートをきっかけに糖尿病について関心を持っていただければ幸いです。
調査概要
- 調査内容
- 糖尿病に対する認知度調査
- 実施対象
- V-NET会員とアンケートモニターサイト閲覧の非会員の方
- 実施方法
- V-NET会員への告知とアンケートモニターサイトへの掲載
- 実施期間
- 2021年4月9日~4月29日
- 有効回答数
- 2466票(男性1403名、女性1063名 13歳~88歳(平均年齢41歳))
アンケート
結果発表
2021年4月糖尿病に対する認知度調査のためアンケートを実施いたしました。
本アンケートをきっかけに糖尿病について関心を持っていただければ幸いです。
調査概要
原因や症状を含め良く知っている944名(38%)、名前程度は知っている1507名(61%)、知らない/わからない15名(1%)という結果になりました。
結果からもわかる通りほとんどの方が【糖尿病】という名前は耳にした事がある、有名な病気のひとつです。
「あると思う」「どちらかと言えばあると思う」が1539名(63%)「無いと思う」「どちらかといえば無いと思う」が409名(16%)という結果になりました。大半の方が糖尿病になる懸念をしていることがわかる結果になりました。では何故、糖尿病になる「可能性があると思う」と思っているのでしょうか?
【糖尿病になる可能性があると思う】の回答理由
第一位:家族歴があるから296名(40%) 第二位:食生活の乱れ188名(26%) 第三位:高血糖や糖尿の指摘を受けた85名(11%)
他には運動不足や生活リズムの乱れを理由に糖尿病を懸念している方がいました。
【糖尿病になる可能性が無いと思う】の回答理由
第一位:家族歴が無い57名(29%) 第二位:食生活に気を付けているから47名(24%) 第三位:健康診断で指摘を受けていないから30名(15%)
「糖尿病になる可能性があると思う」の結果同様、家族歴を理由に糖尿病になる可能性が低いと考えている方が多い結果となりました。
1位:食事や運動、服薬の管理が大変そう(330名) 2位:合併症の不安(234名) 3位:不摂生をした人がなる病気(203名)
4位:根治が難しい(121名) 5位:怖い・辛い等漠然とした回答(73名)
他、「中高年層がなる病気」や「医療費の負担が大きそう」といった意見がありました。
労働安全衛生法によって事業者は労働者に対して健康診断を受けさせる義務があります。
また、学校においても児童生徒及び職員の心身の健康の保持増進を図るため健康診断を実施しなければならないと学校保健安全法で定められています。
その影響もあってか全体の72%の方が「1年以内に健康診断を受けた事がある」という結果になりました。
糖尿病はHba1cという血液検査の項目で分かるので定期的な健康診断や血液検査をしていれば予防や早期発見ができる病気なので定期的に健康診断はうけましょう。
全体の33%の方が「ご家族に糖尿病の既往がある方がいる」という結果になりました。
また、どの世代でも約3割の方が「ご家族に糖尿病の既往がある方がいる」を選択していることから糖尿病が身近な病気であることがわかる結果となりました。
全体 | 20歳未満 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60歳以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
正解 | 446 | 5 | 86 | 105 | 94 | 106 | 50 |
不正解 | 2020 | 27 | 404 | 387 | 685 | 344 | 173 |
正解の項目…太っている人・運動不足・耐糖能異常(血糖値の上昇)
厚生労働省の調査によると糖尿病の発症因子は「加齢」「家族歴」「肥満」「運動不足」「耐糖能異常(血糖値の上昇)」とされています。
正解率は18%という結果になりました。
加齢や家族歴はどうしようも無いことではありますが、肥満や運動不足、血糖値の上昇はご自身の生活習慣によって改善できる内容です。
年代があがるごとに糖尿病や高血糖の指摘経験がある方は増えている結果となりました。
糖尿病の発症因子のひとつに「加齢」があります。
40代で指摘された方が1番多く、次いで50代、30代という結果になりました。
糖尿病の発症因子は生活習慣の蓄積の結果ともいえるためある程度年齢を重ねた30代以上の年齢で高血糖の指摘を受けている方が多い結果になりました。
薬物治療をしている方が一番多い結果となりましたが次いで多いのが「何もしていない」方が146名(28%)いらっしゃいました。糖尿病の初期症状は自覚症状がほとんどありません。そういった事も影響して、何もしていない方がいるのかもしれません。
また、2名(1%)ではありますが「治験に参加して治療中」の方がいました。治験は新薬やジェネリック医薬品等薬剤の安全性・有効性を検証する試験です。
治験に参加して新しい治療薬を試してみる事も是非ご検討ください。
「どちらとも言えない」が151名(50%)で一番多い結果になりました。「満足している」「どちらかと言えば満足している」を選択している方は103名(34%)、「不満を感じている」「どちらかといえば不満を感じている」を選択した方が50名(16%)治療に納得している方はあまり多くは無い結果になりました。
治療方法に【満足している】理由
1位:数値が安定しているから(17名) 2位軽度の糖尿病の為/薬剤使用が無いから(14名)
「他には薬剤投与している現状に満足している訳ではないが糖尿病の進行具合からすると仕方が無く感じている」というご意見もありました。
治療方法に【不満を感じている】理由
1位:数値が改善されない(14名) 2位食事や運動の管理が面倒(9名) 他、「金銭負担」や「」長くつづく治療に不安を感じている」というご意見がありました。
治療方法の満足度で【どちらとも言えない】を選択した理由
1位:何もしていないから(24名) 2位:効果を実感できないから(20名)他には、「他の治療方法を試してみたい」「糖尿とは別の疾患もあるから」というご意見がありました。
糖尿病初期は自覚できる症状がほとんどありませんが、長い間放置していると様々な病気を引き起こします。
代表的な合併症に【糖尿病性神経障害】【糖尿病性網膜症】【糖尿病性腎症】があります。
本アンケートでも合併症をお持ちの方がいらっしゃいました。
糖尿病は多くの方に周知されている疾患でありご自身の家族歴や生活習慣から
発症を懸念している方が多いという結果になりました。
また、年齢を重ねるごとに糖尿病や高血糖について指摘を受けている方が多い傾向でした。
糖尿病は生活習慣の蓄積によって発症する病気でもあるので日々の生活習慣はとても重要と言えます。
ただ本アンケートの70%以上の方が1年以内の健康診断を受けているという結果から
多くの方は糖尿病を発症しても早期発見できるといえるのではないでしょうか。
日々の生活習慣と定期的な健康診断が健康維持につながると言えます。