炭水化物について

糖尿病食事療法における炭水化物について

炭水化物は取りすぎると血糖値が上昇しやすくなるので、取りすぎないように気をつけてください。
炭水化物のみを食べると、より血糖値が上がりやすくなります。野菜等と合わせて食べるようにしてください。

炭水化物の制限について

炭水化物は血糖値が上昇しやすい栄養素である為、炭水化物を制限したダイエットや食事療法を実施する人がいますが炭水化物は人体になくてはならないエネルギー源ですので、極端な炭水化物の制限は長期的に見ると逆に体に悪い影響を与える可能性があります。自己流の制限はせず適切な栄養バランスになるよう食事療法を実施してください。

炭水化物の食べる量の目安

1食あたりの炭水化物摂取量の目安

・1日の適正摂取カロリーが1,500kclの場合
【約250kcal】ごはん150g or 食パン1.5枚(6枚切り想定)
・1日の適正摂取カロリーが1,800kclの場合
【約300kcal】ごはん200g or 食パン2.0枚(6枚切り想定)
血糖値の上がりやすさの目安(GI値順)
米類の血糖値の上がりやすさ(上に行くほど血糖値が上がりやすい)
もち 85
精白米 84
赤飯 77
五穀米 55
玄米 54
パン類の血糖値の上がりやすさ(上に行くほど血糖値が上がりやすい)
あんぱん 95
フランスパン 93
食パン 91
バターロール 83
クロワッサン 68
ライ麦パン 58

GI(グリセミック・インデックス)値

血糖値の上がり方の目安を知るのに便利なのがGI値(グリセミックインデックス値)といわれるものです。
GI値とはブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、その食品が体内に吸収された後、血糖値が上昇するスピードを相対的に表した値です。GI値が高い食品は吸収が速く、血糖値の上層が早く、GI値が低い食品は吸収が遅い為、血糖値の上昇がゆるやかになります。
GI値が低く、血糖値の上昇がゆるやかな食品の方がインスリンの分泌を抑えることができすい臓の負担をかけにくい食品といえます。
糖尿病における食事療法を考える上では可能な限りGI値が低い食品を選択して取るようにしてください。また、GI値が高い食品を食べる際は、GI値が低い食品と合わせて食べると血糖値の上昇を抑えることができます。

引用
※空腹時摂取後15分~120分の血糖上昇率(ブドウ糖を100とした場合)により算出。©永田孝行(2001)

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麺類について

麺類も炭水化物です、ごはんやパンと同じ扱いで食べすぎないようにする必要があります。
また、定食屋などでは「麺類+丼」のような組み合わせメニューがありますが、炭水化物のとり過ぎになるので避ける必要があります。また麺類にも血糖値の上がりやすいものと、上がりにくいものがあるので、できるだけ血糖値が上がりにくいものを食べるようにしてください。

麺類の血糖値の上がりやすさ(上に行くほど血糖値が上がりやすい)
うどん(生) 80
そうめん(乾) 68
食パン 91
スパゲッティ 65
中華麺(生) 61
そば(生) 59
春雨 32

いも類について

いも類、れんこん、かぼちゃ、とうもろこし、豆類(大豆以外)なども炭水化物の多い食品です。
食べる場合はごはんやパンと同じ扱いで考え炭水化物を取りすぎないようにする必要があります。

いも類の血糖値の上がりやすさ(上に行くほど血糖値が上がりやすい)
じゃがいも 90
やまいも 75
とうもろこし 70
長いも 65
かぼちゃ 65
さといも 64
うごいす豆 58
おたふく豆 57
さつまいも 55
うずら豆 55
れんこん 38
えんどう豆 38
枝豆 30
そら豆(生) 30

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