国内の喘息患者数は約117万人で、特に未成年と35歳以降の患者が多くみられます。
治療薬の普及や治療法の確立で発作の予防ができるようになり、近年は喘息が原因での死者数が減少しています。
喘息患者の人数
厚生労働省による患者調査によると、国内の喘息患者数は117万人いると報告されています。
患者数を年代別にみると、0歳~14歳が多くみられます。幼いころに発症する喘息はいわゆる「小児喘息」とよばれるもので、成長と共に症状が落ち着く場合が多いです。
35歳以上になると再び患者数が増えています。小児喘息の症状が続いている人に加え中高年以降に新たに喘息を発症する人が増加します。
全体の男女比としてはやや女性の患者の方が多いと報告されています。
総 数 | 0~14歳 | 15~34歳 | 35~64歳 | 65歳以上 | 75歳以上 |
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1,246,000 | 579,000 | 94,000 | 286,000 | 284,000 | 158,000 |
総数 | 男 | 女 | |
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喘息 | 1,117,000 | 509,000 | 607,000 |
喘息での死者数
厚生労働省による人口動態調査によると、喘息が原因での死者は1995年は7,253名でしたが、2018年には1,617名と減少しています。
平成に入ってから吸入ステロイド薬の普及や治療法が確立していくともに死者数が減少していったとみられます。
また、喘息が原因での死者の多くは高齢者です。理由としては他の病気を併発している場合や、体力の低下などが考えられます。
喘息で死亡に至る多くの原因が重篤な発作による急死ですが、突然症状が悪化しないよう長期管理で予防をすることで、さらに死者数を減らすことが可能と考えられています。
調査年 | 死者数 |
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1995年 | 7,253 |
2000年 | 4,473 |
2005年 | 3,198 |
2015年 | 1,511 |
2018年 | 1,617 |