治験情報V-NET 治験特集コラム

喘息の症状

喘息になると、気道の中の粘膜が慢性的に炎症した状態となります。
気道が炎症した状態だと、ちょっとした刺激が引き金となり発作が出て気道がむくんで狭くなります。
発作が治まると気道の狭さもある程度治まりますが、発作が繰り返されるとますます気道が狭くなっていきます。
また、発作が起きていない時は息苦しさやせきの症状もないですが、引き続き気道は炎症しているので過敏な状態のままです。発作がない時に炎症を抑える治療が大切です。

発作の症状一覧

  • せき
  • 息切れ・息苦しさ
  • 喘鳴

せき

気道になんらかの刺激があると、突然激しくせきが出ます。
炎症が原因で痰の量が増えるので痰の絡んだようなせきが出る場合もあります。
せきが1日中出るわけでなく、夜間寝ている時や早朝に出ることが多い点が喘息によるせきの特徴です。

息切れ・息苦しさ

十分に呼吸が出来なくなる為、日常生活の中で息苦しさや息切れを感じることがあります。
症状が重い時には身体を使って肩で呼吸をし、さらに重篤な発作になると呼吸困難となり死亡するリスクがあります。
高齢の患者の中には息切れを喘息が原因とは気づかずに年齢のせいと思ってしまい、発作を見逃してしまう場合があるので注意です。
就寝中に息苦しくなった場合は身体を起こすと息がしやすくなります。

喘鳴

呼吸をするときに「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」といった音が胸や喉元から聞こえることを喘鳴(ぜんめい)といいます。
気道が狭くなっているため、息が通るタイミングで音が鳴ります。
喘鳴があれば喘息であるとは明確に判断ができませんが、喘息とよく似たせきの症状があるせき喘息やアトピー咳嗽にはこのような症状がみられないので、診断の参考になります。

ページトップへ