[ダイエット意識に関する]アンケート結果発表

肥満は継続すると肥満症となり、他の重篤な生活習慣病を引き起こします。
様々な生活習慣病の引き金となる肥満を抑止するために何ができるでしょうか?多くの方が肥満予防・肥満解消に悩み・また解決に向けた行動を行っていますが新型コロナウイルスの蔓延により急速なオンライン化など生活様式が変わり様々な価値観が変わりつつある中、肥満の解決方法についても変化が生じていると推測され、現在の世の中の肥満解決に関する意識の変化を探るため、今回の意識調査を実施しました。

[調査概要]

調査内容
ダイエット意識に関するアンケート
実施対象
V-NET会員とアンケートモニターサイト閲覧の非会員の方
実施方法
V-NET会員への告知とアンケートモニターサイトへの掲載
実施期間
2023年6月12日(月)~7月11日(火)
有効回答数
3,601票(男性:1,733名、女性:1,868名、13~87歳 / 平均年齢41.7歳)

参照に関するお願い:本アンケート結果を参照される場合、参照元を記載いただき可能であれば本URLの記載お願いたします。

アンケート結果の分析・考察

肥満に対する意識について該当するものを選択してください

「ダイエットをする必要がある・現状維持・体重を増やす必要がある・特に意識してない」の4つの項目に回答いただきましたところ下記のような結果になりました。

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全体

「ダイエットをする必要がある」と回答した方が1番多く63%(2,276票)、次に「現状維持」で25%(918票)、「特に意識していない」が8%(281票)、「体重を増やす必要がある」が3%(126票)と続きました。

性別

男女ともに「ダイエットをする必要がある」の回答が多く男性は56%(979票)、女性は69%(1,297票)でした。女性の方が減量に対する意識は高いようです。

年代

「ダイエットをする必要がある」と回答する方が一番多い結果となりました。70歳以上に関しては「ダイエットをする必要がある」が46%、「現状維持」が40%で現状維持を意識している方も多くいらっしゃいました。

BMI値

日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」としています。低体重とされるBMI18.5未満の方は「現状維持」と回答した方が一番多く45%(167票)でした。普通体重とされるBMI18.5以上24.9以下の方は「ダイエットをする必要がある」の回答が一番多く59%(1,378票)でした。肥満とされるBMI25以上の方は「ダイエットする必要がある」の回答が一番多く92%(819票)でした。

【各減量方法に対する意識について】各種減量方法についてあなたの興味を教えてください。

身体を動かす減量方法について

スポーツ(野球、サッカー、ゴルフ等)

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全体をとおして【少し興味がある】【やってみたい】の回答割合が多くい結果となりました。「スポーツ(野球、サッカー、ゴルフ等)」の【実践中】回答割合が多いのが70歳以上で15%でした。時間的にも余裕があり、人と交流しながら運動する方が多いのかもしれません。

筋トレ(パーソナルトレーニングジム等を含む)

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全体を通して【少し興味がある】【やってみたい】の回答割合が多い結果となりました。また、男性で20%、10~20代で25%の方が「筋トレ(パーソナルトレーニングジム等を含む」を【実践中】の回答があり、筋トレは若い方に人気があるようです。

散歩

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老若男女問わず幅広く【実施中】と回答する割合が多く全体で36%、70歳以上に関しては59%の方が【実践中】の回答がありました。日常的に歩く事を意識している方が多いということが分かりました。

ランニング

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【興味がない】と【少し興味がある】【やってみたい】の割合が半々程度の結果でした。またランニングは散歩と比べると【実施中】の方は9%と低く、他の運動と比べると【過去に実施したことがある】の割合が15%と高いので激しい運動を継続することは難しいようです。

世代や性別によって、身体を動かす減量方法の選び方が異なることが分かります。自身の体力に見合った運動を選んだり、ライフステージが変わることで、運動への興味が変わっていくのかもしれません。

食事や生活リズム等の減量法について

市販の漢方やサプリメント

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全体の約50%の方が【少し興味がある】または【やってみたい】を選択しています。また全体の14%の方は【実践中】の回答があり、性別や世代、BMI別でも大きな差はありませんでした。

食事量の制限

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全体の22%の方が【実践中】の回答があり、10~20代では27%の方が【実践中】と回答されました。【少し興味がある】【やってみたい】の回答割合も全体で42%で関心度が高いようです。

食事内容の改善

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全体の23%の方が【実践中】と回答されました。また、10~20代では29%の方が【実践中】と回答されました。若い方も食事の内容について意識している方が多いようです。

生活リズムの改善

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全体の19%の方が【実践中】と回答があり、70歳以上では24%の方が【実践中】と回答されました。また、どの層でも【少し興味がある】【やってみたい】を選択している方が50%を超えています。生活リズムへの関心が高いことが分かります。

食事や生活リズム等の減量法については全体的に【少し興味がある】【やってみたい】の回答割合、【実践中】の回答割合が高く関心度の高さがうかがえました。また、「食事量の制限」「食事内容の改善」の【実践中】の回答割合が高いことから、食事量を減らすだけ等の無茶な減量では無く、どういったものを摂取するかなど食事の質に関心を持つ方が多いようです。 最近ではオーガニックやヴィーガン、グルテンフリー等、食事の面でも多種多様な時代となり、食事の質に関心を持つ方が増えたのかもしれません。

医療機関の受診や機器を利用しての減量法について

ダイエット専門クリニックへの相談

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全体的に【興味がない】を選択する方が多い結果となりました。ただ、女性や若年層、BMIが高い方を中心に【少し興味がある】【やってみたい】の回答割合が高めでした。

医療的な施術(脂肪吸引や胃バイパス術、胃バンディング術等)

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全体的に【興味がない】の回答が多い結果となりました。BMI25以上の方は【興味が無い】の回答が55%、【少し興味がある】【やってみたい】が44%でした。また女性や10~20代では【少し興味がある】【やってみたい】と回答割合が高い結果となりました。

エステサロン(マッサージや痩身マシン等)

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女性や10~20代で【やってみたい】の回答割合いが高かったです。また、女性の11%は【過去に実施したことがある】と回答していました。

女性や若年層で「ダイエット専門クリニックへの相談」「エステサロン」の関心度が高い結果となりました。脂肪吸引や胃バイパス術などの「医療的な施術」は全体で67%の方が【興がない】を選択していて、【実施中】【過去に実施したことがある】と回答する方もほとんどいませんでした。世界の国や地域からみる日本の肥満率は低いと言われています。そういった状況もあってか医療的に高度な施術をしてまで減量を希望する方は少ないようです。

オンラインダイエットについて

オンラインでの医師への相談

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【実践中】や【過去に実施したことがある】の回答はほとんどなく【興味がない】の回答が多い結果となりました。【少し興味がある】【やってみたい】については全体で50%でした。興味関心度は高いようです。

オンラインフィットネス(オンラインでの少人数制トレーニングやグループレッスン、エクササイズ動画レッスン)

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【興味がない】の回答が多い結果となりましたが、女性で56%、30~40代で52%の方が【少し興味がある】【やってみたい】と回答していました。

アプリやスマートウォッチを活用しての健康管理(※1fitbit、※2あすけん など)

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全体の10%、10~20代では14%の方が【実施中】と回答していました。【少し興味がある】【やってみたい】の回答も全体で約60%で関心度が高いことが分かりました。

オンライン食事指導

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全体で【興味が無い】と【少し興味がある】【やってみたい】が半々程度の結果でした。10~20代、BMI25以上では【実践中】との回答もありました。

オンラインパーソナルトレーニング

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全体で【少し興味がある】【やってみたい】の回答が48%でした。性別や世代、BMI別でもほとんどが50%近く【少し興味がある】【やってみたい】を選択していましたが70歳以上は33%で全体と比べると低めの結果でした。

オンラインを活用したダイエットで【実施中】の回答が最も多かったのは「アプリやスマートウォッチ」で10%、他のオンラインダイエットに関しては1%以下の結果となりました。スマートフォンの普及によりアプリやスマートウォッチの活用は手軽に取り組めるのかもしれません。オンラインでのフィットネスや食事指導は登録や別途料金が必要となる場合もあるため、実践している方がまだ少ないようです。ただ、オンラインを活用しての減量への関心度は高いのでこれから利用する方が増えるかもしれません。

オンラインを活用した減量はこれから伸びる!?

散歩、食事内容の改善、食事量の制限の順番に【実施中】と回答する方が多く日常的に減量を意識しているということがわかりました。
医療機関の受診や医療機器を利用しての減量法は実践している方や、過去に経験がある方も少なく、医療機関の受診や医療機器を利用しての減量は、医療に頼らなければいけないほど重度の肥満の方が利用していると推測されます。

オンラインの活用については興味関心程度にとどまっている方が多いようですが、
アプリやスマートウォッチを活用している方は比較的多くいらっしゃったので、日常の延長で取り組めるような減量に関心度が高いようです。
また、アプリやスマートウォッチ以外のオンライン活用について【実践中】の方は0~1%でしたが筋トレでは17%、スポーツ(野球、サッカー、ゴルフ等)では10%が【実施中】と回答していることからオンラインより対面での運動が好まれていることが分かりました。

2023年5月以降、長く続いた新型コロナウイルス流行に伴う行動制限が無くなり、対面での交流を積極的にしている方が増えているのかもしれません。
とはいえ、場所を気にせず利用できるオンラインでの減量の関心度は高く【やってみたい】と考えている方は多くいらっしゃいました。
オンラインを活用した減量はまだままだ伸びしろがあるようです。

ダイエットイメージ