2026年最新調査 / n=1,615

物価高が招く「インフレ太り」の実態
ストレスが引き金、生鮮を削り主食で満たす食卓

全国1,615人を対象に、物価高・インフレ時代の「食生活と健康管理」の実態を調査。回答者の97.6%が物価高の負担を実感し、その精神的ストレスが「ドカ食い」と「体重増加」の連鎖を生んでいる構図が浮かび上がった。

調査期間
2026年6〜7月
有効回答数
1,615名
調査手法
インターネット調査
平均年齢
49.0歳
75.9%
強いストレス層の「ドカ食い」率
物価高ストレスを「頻繁に」感じる層。ストレスのない層(16.7%)の約4.5倍。
24.1%
生鮮を削り、主食・炭水化物で満たす層
野菜や魚の購入を減らし、米・麺・パンで空腹を満たす「新型栄養失調」予備軍。約4人に1人。
49.8%
健康への出費(投資)を削った人
ジム・サプリ・健診など、健康維持のための支出を約半数が縮小。「健康の二次被害」が進行。
SAMPLE PROFILE / 回答者属性

回答者属性データ

全国の男女1,615名から回答を得た。性別は男性がやや多く、年齢は40〜50代を中心に幅広い層をカバー。身長・体重の実測値からBMIを算出し、体格の分布も把握した。

1,615
有効回答数
49.0
平均年齢(中央値50歳)
57.6%
男性比率(女性41.4%)
23.2
平均BMI

性別構成

Q10. ご自身の性別 / 単一選択 / n=1,615
1,615
男性 ── 931名(57.6%)
女性 ── 669名(41.4%)
その他/回答しない ── 15名(0.9%)

年齢分布

Q11. ご自身の年齢(回答された生年月日より算出)/ n=1,612
10代
0.8%
20代
8.3%
30代
17.9%
40代
23.0%
50代
26.4%
60代
15.8%
70代以上
7.8%

体格(BMI)分布

Q12・Q13. 身長・体重の実測値より算出(日本肥満学会基準)/ n=1,611
低体重(<18.5)
8.9%
普通体重(18.5〜25)
63.1%
肥満1度(25〜30)
20.9%
肥満2度以上(≧30)
7.2%
属性メモ 性別ごとの実測平均は、男性が身長170.5cm・体重69.2kg・BMI 23.8女性が身長158.0cm・体重56.2kg・BMI 22.5。肥満(BMI≧25)は合計28.1%で、標準的な成人集団に近い体格分布となっている。
SECTION 01 / 生活実感

ほぼ全員が物価高を実感。9割超が「ストレス」を抱える

物価上昇の負担感は生活者にほぼ全面的に広がり、その多くが精神的ストレスへと転化している。まずは「マクロな生活実感」から見ていく。

Q1. 物価上昇による生活費の負担をどの程度感じているか

単一選択 / n=1,615
非常に感じている
72.8%
やや感じている
24.8%
あまり感じていない
2.2%
全く感じていない
0.2%

Q2. 物価高・生活費のやりくりに精神的「ストレス」を感じるか

単一選択 / n=1,615
頻繁にある
46.1%
時々ある
45.6%
あまりない
7.6%
全くない
0.7%
POINT 「非常に+やや感じている」は97.6%、ストレスを「頻繁に+時々感じる」は91.6%。物価高は今や、ほぼ全生活者の心理的負担となっている。
SECTION 02 / 最重要ファインディング

「インフレストレス肥満」の連鎖が明らかに

ストレスの強さ・ドカ食いの頻度・体重変化をクロス集計すると、「物価高ストレス → ドカ食い → 体重増加」という一直線の因果構造が浮かび上がった。

連鎖の全体像

Q2(ストレス)× Q9(ドカ食い)× Q8(体重変化)
91.6%
物価高ストレスを
感じている
75.9%
強ストレス層の
ドカ食い経験率
71.6%
ドカ食い頻発層が
「太った」と回答

ストレスが強い人ほど「ドカ食い」する

Q2 ストレス頻度別 / ドカ食い(よくある+たまにある)経験率
頻繁にある
75.9%
時々ある
63.5%
あまりない
35.8%
全くない
16.7%

「ドカ食い」する人ほど太っている

Q9 ドカ食い頻度別 / 「太った(かなり+少し)」と回答した割合
よくある
71.6%
たまにある
46.5%
ほとんどない
20.9%
全くない
11.6%
POINT ドカ食いが「よくある」層は、実測データでも平均BMI 24.7肥満率42.4%と最も高く、「全くない」層(BMI 21.1・肥満率10.4%)と明確に差がついた。ストレス発散のドカ食いが、実際の体型に反映されている。
SECTION 03 / 食生活の変化

「新型栄養失調」— 生鮮を削り、炭水化物で満たす食卓

節約の矛先は、真っ先に野菜・魚・肉といった生鮮食品に向かう。一方で増えたのは、安く手軽な炭水化物や加工食品。カロリーは足りても栄養が偏る「新型栄養失調」のリスクが広がる。

Q3. 購入頻度が減った・買うのをやめた食材

複数選択可 / n=1,615
牛肉・豚肉
40.4%
生鮮魚介類
38.3%
生の野菜・果物
32.9%
卵・乳製品
24.9%
鶏肉
11.6%
特にない
24.2%

Q4. 食べる頻度が増えたもの

複数選択可 / n=1,615
カップ麺・袋麺
33.3%
レトルト・冷凍食品
31.8%
米・パン・パスタ(炭水化物単体)
29.3%
ファストフード・お惣菜
13.4%
スナック菓子・チョコ類
9.5%
特になし
30.4%

Q5. 食事の用意・摂り方の変化

複数選択可 / n=1,615
外食を減らした
50.5%
自炊の頻度が増えた
31.3%
1食あたりの品数を減らした
23.4%
主食(米・麺)の量を増やした
16.4%
特に変化はない
21.5%
POINT ── 「新型栄養失調」構造 減らす食材の上位は肉・魚・野菜という生鮮三品。逆に増えたのは麺・冷凍食品・炭水化物単体。「生鮮を削り、主食・炭水化物で空腹を満たす」層は全体の24.1%(約4人に1人)にのぼる。カロリーは過多になりやすい一方でたんぱく質・ビタミンが不足する、典型的な栄養偏重パターンだ。
SECTION 04 / 健康への投資

削られる「健康費」— 半数が健康投資を縮小

節約のしわ寄せは食卓だけにとどまらない。ジム、サプリ、健康診断など、将来の健康を支える「投資」の冷え込みが進む。睡眠の質も広く悪化している。

Q6. この1年で減らした健康・美容への出費

複数選択可 / n=1,615
サプリ・健康食品
28.5%
スポーツ・アウトドア活動費
20.7%
ジム・フィットネス会費
10.3%
健康診断・人間ドック
9.5%
特に減らしていない
50.2%
POINT ── 健康の二次被害 何らかの健康投資を削った人は49.8%と約半数。とりわけ健康診断・人間ドックを削った9.5%は、病気の早期発見機会そのものを手放しており、物価高が中長期の健康リスクへ波及している。

Q7. この1年の睡眠の質・時間について

単一選択 / n=1,615
睡眠不足を感じる
39.2%
眠りが浅い(ストレス等で)
35.9%
十分眠れている
21.2%
わからない
3.8%
POINT 「睡眠不足」+「眠りが浅い」を合わせると75.0%。睡眠不足はさらに食欲を高め、体重増加を後押しする。ストレス・食生活・睡眠が悪循環で絡み合っている。
SECTION 05 / 体型の実態

4割超が「太った」、実測BMIでも肥満は3割弱

主観的な体型変化と、身長・体重の実測値から算出したBMIの両面から、体型実態を確認する。

42.9%
「太った」と回答
かなり太った ── 9.7%
少し太った ── 33.2%
変わらない ── 43.5%
痩せた ── 13.6%
Q8. この1年での体重・体型の変化 / 単一選択 / n=1,615

実測データ(身長・体重から算出したBMI)

n=1,611(測定値の有効回答)
23.2
平均BMI
28.1%
肥満(BMI≧25)
8.9%
低体重(BMI<18.5)
49.0
平均年齢
POINT 肥満(BMI≧25)が28.1%いる一方、低体重も8.9%存在。「太る人」と「食を削りやせ細る人」への二極化が同時に進んでいる可能性がある。
SECTION 06 / 今後の意識

8割が「健康改善の手段があれば参加したい」

物価高の中でも健康を効率的に管理したいというニーズは強い。ヘルスケアモニターや治験など、専門家による無料の健康管理手段への関心が高まっている。

Q14. 効率的に健康・体型を改善できる手段があれば参加を検討したいか

単一選択 / n=1,615
条件が合えば参加したい
52.8%
ぜひ参加してみたい
29.2%
あまり参加したくない
11.5%
全く関心がない
6.6%
POINT 「ぜひ+条件が合えば参加したい」は81.9%。物価高で自己投資を削らざるを得ない中、無料・低負担で健康を管理できる手段への潜在需要は非常に大きい。
総括

物価高は「家計」だけでなく「健康」を蝕んでいる

本調査は、物価高が単なる家計問題にとどまらず、国民の食生活・体型・健康行動まで連鎖的に悪化させている実態を示した。核心は「インフレストレス肥満」の連鎖である。物価高ストレスがドカ食いを誘発し(強ストレス層の75.9%)、それが体重増加に直結する(ドカ食い頻発層の71.6%が「太った」)。

さらに、節約は真っ先に生鮮食品を削り、安価な炭水化物で空腹を満たす食卓へと人々を追い込み(約4人に1人)、同時にジム・サプリ・健診といった健康投資を半数が縮小させている。睡眠の質の悪化(75.0%)も悪循環を強めている。

「食を削る → 栄養が偏る → 太る/体調を崩す → 健康費も削る」という負の連鎖の中で、8割超が効率的な健康管理手段を求めている点は、社会的にも支援の余地が大きいことを示唆している。

調査概要

調査名:物価高・インフレ時代における「食生活と健康管理」に関する意識調査
調査期間:2026年6〜7月 / 調査手法:インターネット調査 / 有効回答数:1,615名
設問数:全14問(単一選択・複数選択・数値入力) / BMI・年齢は回答された身長・体重・生年月日をもとに算出
※構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※複数選択設問の割合は各選択肢を選んだ回答者数を全回答者数(n=1,615)で除した値です。
※BMIは有効な身長・体重が得られた1,611名を対象に算出しています。