手術療法

手術療法としては以下のような手術方法が主として執り行われています。

  • 子宮全摘術
  • 子宮筋腫核出術
  • 子宮鏡下子宮筋腫摘出術
  • 子宮鏡下子宮内膜焼灼術(マイクロ波子宮内膜焼灼術:MEA)
  • 子宮動脈塞栓術(UAE)
手術名手術方法メリットデメリット
子宮全摘術・子宮をすべて取る手術
・子宮以外の卵巣は残すのが一般的
・子宮筋腫の再発がなくなる
・過多月経や疼痛などの症状も改善する
・女性ホルモンの分泌には影響がない
・妊娠できない
子宮筋腫核出術・子宮内外にある子宮筋腫だけを取り除く手術
・発生部位や筋腫の大きさと数などから開腹手術か腹腔鏡手術のどちらかで行われる
・妊娠の可能性が残せる
・どの子宮筋腫にも適用できる
・子宮全摘術に比べて出血量が多い
・再発のリスクがある
・1cm~2cmと小さくても複数ある場合や巨大化している場合には対応できない
子宮鏡下子宮筋腫摘出術・子宮内を液体で膨らませ膣から器具を挿入して筋腫を取り除く手術傷が残らず体への負担が少ない・粘膜下筋腫が対象でそれ以外ではできない
・筋腫の大きさや内腔への突出状況によっては手術が行えない
子宮鏡下子宮内膜焼灼術(マイクロ波子宮内膜焼灼術:MEA)・細い器具(アプリケーター)を子宮に挿入し、マイクロ波を照射することで子宮内膜全体を加熱して壊死させる・メスを用いないため傷が残らず体への負担が少ない
・子宮内膜を壊死させ過多月経などの症状を抑えることが期待できる
妊娠を望む場合は行えない
子宮動脈塞栓術(UAE)鼠径部の血管からカテーテルを挿入し、血管塞栓物質を子宮動脈へ入れる手術子宮筋腫を縮小させ症状の緩和が期待できる・卵巣機能低下や倦怠感を引き起こすリスクがある
・妊娠する可能性が低下する

子宮筋腫の状態を把握し、かかりつけ医と相談した上で納得できる治療方法を選択しましょう。


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