「生理痛がひどい」「生理が長く続く」「月経量が多い」などの症状があっても、痛みや症状は人と比べられないため我慢している方は意外に多いようです。また、婦人科の疾患は、恥ずかしさも伴って受診する勇気が持てない方もいるでしょう。
生理は病気ではありませんが、生理に伴った症状は病気のサインかもしれません。
本ページでは、子宮筋腫の症状と治療法について詳しく説明していきます。
子宮筋腫の発生する場所と症状
子宮筋腫は、子宮のどこに筋腫が発生するかによって、漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫の3つに分類されます。
粘膜下筋腫
- 子宮の内側にある子宮粘膜にできる
- 発症率は5%~10%
- 子宮の内側に向かって筋腫が大きくなる
- 筋腫が小さなうちから月経量が多くなる傾向が高い
- 月経痛(疼痛)や過多月経などの症状が特に強く現れる
- 不妊症や流早産の原因になる
筋層内筋腫
- 筋腫が子宮筋層内にできる
- 子宮筋腫全体の約70%を占める
- 3cm以下の小さいうちは無症状のケースがほとんど
- 筋層内で4cm以上に発育すると過多月経の症状が出やすい
- 子宮内膜を圧迫するほど発育すると不妊症や流早産の原因になる
漿膜下筋腫
- 子宮の外側にある漿膜にできる
- 子宮の外側に向かって発育するため巨大化しやすい
- 巨大化しても無症状であるケースがほとんど
- 子宮筋腫全体の約10%~20%を占める
- 巨大化すると下腹部にしこりができた感覚ある
- 筋腫が巨大化し茎がねじれる茎捻転が起こると激しい痛みを伴う
- 参考資料
- 公益社団法人 日本産婦人科学会 "婦人科の病気"(参照2023-01-11)
- 公益社団法人 日本婦人科腫瘍学会 "子宮筋腫"(参照2023-01-11)
- 子宮筋腫note "治療法を探す"(参照2023-01-11)