BUT短縮型ドライアイ

BUT短縮型ドライアイは、最近発見された眼疾患です。涙液層が形成し破壊されるまでの時間を意味するBreak Up Time(涙液層破壊時間)の頭文字を取って名付けられました。BUT短縮型ドライアイは、通常よりも早く涙液層が崩れてしまうことでドライアイになります。

この型について、涙は十分分泌されているものの涙が目の表面全体へ均等に行きわたらないことでドライアイの症状を発症します。つまり、目が乾いていないのにドライアイというのが、BUT短縮型ドライアイです。

この型は、涙の質の異常やムチン層の機能低下が原因で引き起こされます。まばたきによって涙が目の表面を10秒以上覆うのが正常ですが、それよりも短い時間で涙の層が破壊されてしまいます。

原因は、下記のものです。

  • ・まばたきの減少
  • ・エアコンの利用
  • ・空気の乾燥
  • ・コンタクトレンズの使用

パソコンやスマートフォンを長時間利用することによって、画面を凝視するとまばたきが減少します。1分間で20回ほどのまばたきが一般的ですが、画面を凝視すると1分間で5回~6回に減少するといわれています。

空気の乾燥によって、目の表面が乾きやすくなる環境下でエアコンなどを利用するとさらに目が渇きやすくなります。また、ソフトコンタクトレンズを装着すると、涙が蒸発しやすくなります。


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