ドライアイによって目の不快感や視野異常が起きているにもかかわらず、ドライアイだと自覚されていない方もいます。ドライアイの症状をそれ以上悪化させないためには、どのような検査があるのかを理解し、眼科で検査を受けることが大切です。
ドライアイの主な検査方法は2通り
ドライアイには、涙の量の異常によるものと涙の質の異常によるものがあります。ドライアイの検査では、涙の分泌量を測定する検査と涙の質を確認するための検査を行い、どのタイプのドライアイなのかを確認します。また、角膜の傷が原因のドライアイもあるので、角膜の状態も確認されます。
問診では、どのタイプのドライアイなのかを推測するために仕事内容や食生活、既往歴などが確認されます。ささいなことでも医師に伝えることが重要となるため、どのようなときに目に違和感が生じるのか、どのような症状があるのかをメモしておくことがおすすめです。主な検査は下記の2つです。
検査 | 内容 |
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シルマー検査 | シルマー試験紙を下まぶたに触れさせ5分間でどれだけの涙が染み込むかで涙の量が正常かを測定する |
BUT検査 | 涙液層破壊時間検査ともいわれ、色素(フルオレセイン)を点眼し、涙の層が破壊される時間を測定する |
目が乾くことで角膜が傷つきドライアイが悪化することがあるため、点眼(特殊な色素)し細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)で観察することで、角膜や結膜の傷の状態や有無を観察します。
自己免疫疾患によるドライアイが疑われる場合には、血液検査を行います。
ドライアイは検査によって原因やタイプを明確にすることが重要
ドライアイは、見えにくさや、痛みなどを生じる慢性的な眼疾患であるため、目に不快感がある場合には、眼科で検査を受け原因を明確にすることが大切です。
ドライアイは、生活習慣と密接にかかわる疾患であるため原因を理解し、できる限り排除することも必要です。