自己血清点眼療法

点眼療法や涙点閉鎖(涙点プラグ)を用いてもドライアイの症状が軽減しない場合には、涙の量が不足しているだけではなく涙に必要な栄養分が足りていない場合があります。この場合、自己血清点眼療法を行うケースがあります。

点眼薬の中には水分量やムチンの分泌量を促すものもありますが、自身の体に必要な栄養分が不足していると、いくら点眼薬を使用しても涙が本来の働きを果たせない場合もあるのです。

血液に含まれる血清は、涙の成分に似ています。自己血清点眼療法では採取した血液を遠心分離し、血清だけを取り出し約5倍に薄めたものを点眼します。通常の点眼薬に比べ、ドライアイの症状を軽減することに有効という報告もあります。また、自身の血液から精製しているため感染症などのリスクも少ないのが特徴です。

ただし、無菌状態での精製が必須となるため自己血清点眼療法を行っていない施設もあります。


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