- 高血圧の現状
- 高血圧は、年々増え続け国民の医療費を大きく圧迫している原因の一つとなっていました。しかしながら、塩分の制限や生活習慣の改善で、ここ10年で血圧症の有病率については男女とも減少傾向にあります。とはいえ、高齢化が進んで、有病者数は4,300万人ともいわれています。高血圧症は診断され、薬物による降圧治療を開始すると、一生薬物治療を続けなければなりません。
高血圧の現状
厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」の平成29年調査によると、高血圧性疾患の総患者数(継続的な治療を受けていると推測される患者数)は993万7,000人と、前回の調査に比べて約171万人減少しました。
性別でみると、男性431万3,000人、女性564万3,000人となっています。
国民医療費を見ると、平成26年度の高血圧性疾患の年間医療費は1兆8,890億円でした。高血圧は、年々増え続け国民の医療費を大きく圧迫している原因となっています。特に老齢化が進んで、有病者数は4,300万人ともいわれています。高血圧と診断され、薬物による降圧治療を開始すると、一生治療を続けていくことになります。
2019年4月に新たなガイドラインがだされ、正常血圧は収縮期血圧120mmHg以下、かつ、拡張期血圧80mmHg以下とされ収縮期血圧120から129mmHg以下、かつ/または、拡張期血圧80mmHg以下の場合は正常高血圧とされ予備軍扱いとなりました。 拡張期血圧140mmHg以上、収縮期血圧90mmHg以上が高血圧の基準という部分には変わりません。