高血圧の原因

高血圧の原因

高血圧症の大半を占める本態性高血圧の原因は、塩分の摂りすぎによるところが主であると考えられています。平27年の国民健康・栄養調査結果では、国民1日1人当たり食塩摂取量は平均11.0g(男性11.4g、女性9.2gでした。日本人の食塩摂取基準(2010年度版)では、食塩摂取量の目標として、男性9.0g/日未満、女性、男性7.5g/日未満としており男女ともに目標値を上回っている状況です。 また、肥満とメタボリックシンドロームの増加も、高血圧の大きな要因の1つであるとされています。肥満者の割合は年々増加しており、過去30年で2倍となっています。高血圧に対する肥満の寄与割合は、1990~2010年の30年間で、男性で11%から27%に、女性で19%から26%に増加しています。

本態性高血圧の原因

本態性高血圧は、高血圧を引き起こしている特定の原因が明らかではない(内臓疾患などがない)こと特徴でが、患者さんの大半(90%以上)がこの病気です。原因としては以下のようなものが考えられます。

塩分の取りすぎ
高血圧の発症と最も関連が強いのは、塩分の摂りすぎです。例として、秋田県では塩分摂取量の多く、また、高血圧症の患者も多い状況があり、これは秋田県民の塩分摂取量が多いことが高血圧の多い原因といわれています。
肥満
肥満も、高血圧や糖尿病の原因となります。肥満とならないように運動によって適正な体重を保つことが重要です。
飲酒や喫煙
生活習慣も原因となります。飲酒や喫煙も高血圧の原因となります。お酒については日本酒で1日1合、ビールなら大瓶1本くらいであれば高血圧を引き起こすほどの影響はないといわれています。喫煙は高血圧だけでなく健康上、よいことは何もないので禁煙することが推奨されています。
遺伝子
高血圧の環境要因の一つに遺伝があります、いわゆる血圧が高い家系の方が存在します。しかし、家系という側面だけで見ると遺伝というよりも、同じ家で一緒に生活し、高血圧の原因となりやすい生活習慣を家族で共有している傾向の方が強いと考えられています。

二次性高血圧

二次性高血圧は特定の疾患などが原因で起こる病気です。二次性高血圧には腎臓の病気によって腎機能が低下し血圧が上昇する腎実質性高血圧、腎動脈や冠動脈の分枝が閉塞した結果引き起こされる高血圧腎血管性高血圧があります。

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