うつ病の現状

うつ病は日本では約15人に1人が一生のうちに1度はかかり、誰でもなる可能性がある身近な病気ともいえます。 患者数は世界的に増えており、近年はメディアにも取りあげられ広く知られるようになりました。

うつ病患者の人数

厚生労働省が3年ごとに実施している「患者調査」によると、2017年の気分障害の患者数は国内で127万人います。そのうち男性が49万人、女性が78万人となっており、女性の患者が多いようです。

女性は妊娠、出産経験といった身体的な理由や社会的な役割の変化により男性より発症の原因が多いと考えられます。
また、時代とともにうつ病の診断基準の変化や症状が多様化していることもあり、2002年の調査では患者数は71万人でしたが2008年の調査では100万人を超え、増加傾向がみられます。


【2002年から2017年までのうつ病患者数の推移】

調査時期患者数
2002年711,000243,000468,000
2005年924,000338,000586,000
2008年1,041,000386,000655,000
2011年958,000374,000584,000
2014年1,116,000418,000700,000
2017年1,276,000495,000781,000

世界のうつ病患者

WHO(世界保健機構)が2017年に発表した報告書によると、2015年には世界で3億人のうつ病患者がおり、世界の人口のうち4.4%に相当します。
患者数は2005年から2015年までの10年間で18%以上増加しています。

特に、人口が増え続けている東南アジア地域での患者が全体のうちの約半分ありますが、発展途上国では十分なうつ病の治療を受けられている方の割合が10%以下と報告されています。

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