医師による問診による診断

医師による問診による診断

うつ病は精神科医による問診内容や「DSM-5」「ICD-10」といった分類基準を元に診断されます。

受診される医療機関によって診察の流れは異なりますが、多くの場合予診があります。
予診はあらかじめ記入した問診票を元に、「どういった症状が出ているか」「いつごろから困っているか」「思い当たるストレスの原因があるか」などが尋ねられます。そのほかに現在治療中の病気や過去の病歴なども診断の材料になります。
その後、必要に応じて各種検査を行い、予診での診察内容と検査結果を総合的に判断して診断されます。精神疾患には「DSM-5」「ICD-10」といった分類基準があり病名の診断に用いられています。

ひとりで診察を受けることが不安であったり、うまく状態を伝えることが苦手な場合は、ご家族のような身近な人に頼んで診察に付き添ってもらいましょう。身近な人からの客観的な情報も診断の手助けになります。

DSM-5・ICD-10とは

うつ病を含めた精神疾患は、明確な検査数値だけでは診断できず、検査とあわせて精神科医の問診や経験から診断されます。
しかし、医師によって診断が異なることを防ぐため、患者がどのような症状であるかの共通認識の基準が必要です。

「DSM-5」はアメリカ精神医学会が2013年に出版した精神疾患の診断基準や分類マニュアルです。「ICD-10」はWHO(世界保健機構)が発行している死因及び疾病の分類です。「ICD-10」は2018年に改訂版の「ICD-11」が公表されており、日本でも適応に向けて準備が進められています。
それぞれ初版から最新版まで、時代による社会の変化や医学の進歩とともに分類や診断基準が変化しています。


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