肥満症に対して、食事療法や運動療法、薬物療法でも効果がない場合には、外科的治療を行うことがあります。
外科的治療には、下記の4つの手術の内いずれかが選択されます。
- 腹腔鏡下スリーブ状胃切除術
- 腹腔鏡下調節性胃バンディング術
- 腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術
- 腹腔鏡下スリーブバイパス術
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が2014年4月に保険適用となっており、多くの医療機関では腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が選択されているようです。
外科的治療とは、体重減少を目的とした減量手術を指します。ただし、外科的治療を受けるにはさまざまな条件があり、それらの条件を満たさなければ受けられません。
肥満症は早期に対策を取ることが重要
肥満症はなんらかの合併症を発症し、医療機関を受診したときに医師から指摘されることが多い疾患です。
その多くは「少し痩せましょう」という指摘であると想像できますが、「痩せる」目的が合併症の軽減であることを理解することが大切です。単に太っているから痩せるという意識では、食事療法も運動療法も辛い治療に感じてしまいます。
また、肥満症は継続することでどんどん悪化することもあり、高度肥満症になると治療も困難を極めます。そのため、肥満を感じたときに間食やアルコールを控えることや食事の見直し、運動を意識するなど対策することが重要です。