糖尿病治療中のお酒に関する考え方

糖尿病治療中のお酒に関する考え方

糖尿病治療中であっても血糖値が安定している場合は適量のお酒は飲むことができます。
お酒が好きな人は無理に禁酒してストレスが溜まりすぎてしまうこともあります。お酒は適量であればストレス解消の効果もあり、無理して禁酒するよりも適量に抑えてお酒を楽しむ治療生活にした方がよい場合もあります。

お酒は医師の許可を得て飲むようにしてください

糖尿病治療中であっても血糖値が安定していれば適量のお酒は飲むことができます。
自分にとってどの程度が適量かは医師に確認をするようにしてください。適量の量はお酒の種類によって若干異なりますが、お酒の種類によって糖尿病に良い、悪いということはありません。

糖尿病治療中の人がお酒を飲む時の注意事項

糖尿病治療中の人がお酒を飲む場合は以下のようなことを注意して飲むようにしてください。

飲料のみでなくアルコール量も無理のない量にしましょう

厚生労働省の指針では、1日のアルコール摂取量の目安を、純アルコール量で約20g程度としています。アルコールを飲む場合はこの基準を上回ることのないように注意しましょう。

厚生労働省が示す適量の基準
種類 想定アルコール度数 純アルコール量 適量
ビール 5% 20g 中びん1本(500ml)
日本酒 15% 22g 1合(180ml)
焼酎 35% 50g 0.6合(約110ml)
ウィスキー 43% 20g ダブル1杯(60ml)
ワイン 12% 12g 1/4本(約180ml)

おつまみも一日の摂取カロリーに計算するようにしましょう

数口だからと摂取カロリーの計算に入れることを忘れないようにしましょう。

食事を抜かないようにしましょう

降圧剤を飲んでいる場合や、インスリン注射をしている場合は、食事を抜くと低血糖になる危険があるためお酒を飲んでも食事を抜かないようにしましょう。

酔って適量以上に飲まないようにしましょう

飲み始めるまでは理性が効いていますが、酔うと理性が薄れ適量を超えて飲みすぎてしまいがちです。適量以上は飲まないように気をつけてください。

糖質ゼロ表示が全くゼロではないことを意識する

お酒の糖質ゼロ、糖質無、などは実は完全にセロでなくても表示できます。栄養表示基準制度の基準では100ml中に5kcal未満であればゼロ、無といった表示ができることになります。500mlであれば25kcal以下であれば無、ゼロと表示できることになります。


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